ふるさとの方を恵方と決めてをり

                  望月喜久代

 

先日の朝日俳壇にあった俳句です。

そもそも「恵方」とはいったい何なのか、はたまた毎年「恵方」などというものがいったいどういう理屈で決められておるのか、なんてことに、こちらは何の興味もありませんが、なるほど、望月さんのおっしゃる通りだと思わずにっこりした次第です。
このような俳句を作られる方は、むろん変な海苔巻きなんかを頬張ってみせるような人であるはずもありませんな。

 

節分の猫はいり来る寝床かな

 

我が腕を枕に猫や福は内