薔薇
永遠に咲かない薔薇がないやうに 詩よ!僕の指にも咲きたまへ &nb…
花みし春は
十年はひと昔 暑い夏 おまつりはふた昔 セミの声 思わずよみがえる…
六月
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ …
鬱
陽気でおいで、ふさぎこむな、悧巧ぶるな。もすこしお金を費うように努…
Le jolis mois de mai
五月の日光はほんとに金髪の美少年。 およそたのしげなほこらかな微笑…
がんばりやさん
汝は晨朝(あした)に蒔き散らしたものをあつむ。 羊を集め、山羊を集…
聖なる酔っぱらいの伝説
夢ならで夢なることを歎きつつ春のはかなきもの思ふかな …
琴瑟相和す
あなたはなほも語るでせう よしないことや拗言(すねごと)や 洩らさず私は聴くでせ…
きらびやかなテノール
外(と)にも出よ触るるばかりに春の月 …
絶望への情熱
裸足で薊(あざみ)を踏んづける! その絶望への情熱がなくてはならな…