きざはしのいと高き敷き石の上に立ち――
園におかれし甕(かめ)に依り――
おんみの髪もて日の光を織りたまえ、織りたまえ――
はからざりしこころの痛みをもちておんみの花を抱きしめたまえ――
眼(まなこ)に去りゆく恨みをうかべ、
地に花を投げ、君があゆみを移したまえ、
されどおんみの髪もて日の光を織りたまえ、織りたまえ

 

 

       ― T・S・エリオット 「なげく少女」 (深瀬基寛 訳) ―

 

 

 

土曜日、ジュリの高校は文化祭だったそうだ。
彼女はクラスの劇でシンデレラの役をやったらしい。
なかなか好評だったらしく、私にもおすそわけの写真をくれた。