わたくしやまだ、アルバイト始めました。
そして人生初、先生になりました。
生徒の多くは小学生で、時々小学校入学前の小さな子もいます。
採用になったものの、あまりに役立たずなので(むしろ邪魔ともいう)、試用期間でクビになるかもしれません。
ほんとうに何も教えられないので、大半の子供たちはきっと、あの先生は何を聞いても「ちょっと待ってね」しか言わないと思っているでしょう。
先生とすら思っていない子も多く、私が横にいるのに、「先生!」と別の先生を呼んでいるほどです。
この前もある子供から「答え持ってるのに分からないの?」と言われました。
しかしめげずに「うーんこれ難しいよねぇ」と答えています。
「ちょっとその答え見せて」と言われる始末で何のためにいる先生なのか全くわかりません。
ところで何の先生かというと、子供向けロボットプログラミングの先生で、本当は大石君みたいな人が教える仕事なのですが、まぁ実際のコードを書くわけではないので、見様見真似でやっています。
とはいえ本当にクビになるかもしれません。
毎回大変心苦しい気持ちもあるのですが、それでも子供たちがあまりにも面白くかわいくて、貴重な機会をありがたくいただいています。
ということで、この貴重な機会を通信に残そうと思います。
今週末のバイト日記。
「先生!」
「はい!」
「見てこれ。(電車のキーホルダーを見せて)」
「お、これは何線?」
「これは碓氷峠の〇×△◇□」
「おぉ、釜めしのとこだね、ずいぶんレアだね」
「そうなの 〇×△◇□・ 〇×△◇□ でレアなんです。」
「そうなんだぁ」
小学2、3年生の男の子で、何言っているのかあまりよくわからないんだけど、大事なものを見せて一生懸命しゃべっている姿がかわいすぎてニコニコしてしまいます、そして実はこのキーホルダーの会話はもう2回目です……。
「先生、これ保存します。」
「はい、(ファイルに)なんて名前つける?」
「えーっとこれはJR北海道!」
えええっ?
ファイル名に「JR 北海道!」(電車とは何の関係もないプログラムです)
なんという発想!
きっと後からこのファイル名を見ても、いったい何のデータなのか全くわからないんだろうなぁ……と思いながら、その他のデータ名をみると、
「JR東日本」
「JR東海」
「JR西日本」
などとつけられており、なるほどJRで残っているのはもう北海道しかなかったのねと納得しました。(なんの納得かよくわからないけど)
こんな感じでまだ小さい子はかろうじて「先生」と呼んでくれるのですが、何かを教えているのではなくしゃべっているというだけで、本当に何も教えていない先生です……。
それにしても、ほんとうにいろんな子がいます。
ひたすらしゃべっている子、何を聞いても一言もしゃべらない子、歌いだす子。
でもみんなかわいいです。ほとんど猫です。
というわけで、先生いつまで続くかわかりませんが、かんばります。