遊びをせんとや生れけむ。
戯(たはぶ)れせんとや生れけむ。
遊ぶ子供の声聞けば、
我が身さへこそ動(ゆる)がるれ。

 

― 「梁塵秘抄」 ―

 

図書館に行ったら、いつもとようすがちがっていた。
いつも静かな図書館に子供たちの声が聞こえてくるのだ。
夏休みの小学生たちがたくさん来ている。
中学生は・・・・いない。

毎日毎日暑いのはたまらないが、テレビのニュースで水遊びをする子供たちの映像を見るとなんだかうれしくなる。
水遊びをするのがほんとうにたのしいんだろうな。
そんな気持ちをもう遠い昔に失くしてしまっているのだけれど、楽しげな子どもたちの表情を見、声を聞くと、「梁塵秘抄」の歌を思い出してしまう。
なんとまあ、正しい歌なんだろう、と思ってしまう。

 

さて、図書館。
司氏推奨の本はなく、安保関係の書棚にあったのは田母神氏の本ばかり。
これ、ちょっとおかしくないかい、習志野の図書館。
いやはや。

というわけで、全然関係ない本を2冊借りて図書館出たら、ちっちゃな女の子が二人。

一人が思い出したように
「あー」
と大きな声を出すと、もうひとりの子が
「いー」
と言っている。
それを何度も繰り返しては二人で笑っている。

なにがうれしいんだか、もう私にはわからないけれど、それはきっととってもたのしいことなんだろうな。

かわいいなあ。

 

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