私はある時、一日中、自分一人で思索にふけってみたが、結句たとえすこしの間でも学ぶのに及ばなかった。
また、ある時私は爪先で立ちあがって遠方を見ようとしたが、高いところへ登って広く見渡すのには及ばなかった。

 

― 「荀子」(勧学篇) (常磐井賢十 訳)―

 

中学校の試験は終わって、今は高校の中間試験。
と言うわけで、部活がお休みのこの土日は、二年生の串田君と上田君、それに一年生のジュリちゃんがお勉強に来ていた。
試験が始まった今日も、三人はそれぞれ2時にはやって来て勝手に勉強している。

写真は昨日の日曜、ジュリが二次関数の問題で、解けないのがあるというので、串田君と上田君が教えているところです。
まあ、かわいい女の子に勉強を教える、などという楽しいことは、なるべく若者にゆずってあげるのが、老人のたしなみというものですからね。

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荀子は言っている。

勉強をするというのは、高いところに登るようなものだ、と。
そうすれば、何の苦労もなく、今まで見えなかった遠くのものが見えるようになるのだ、と。
新しい世界が自分の目の前に広がるのだ、と。

勉強をする若者を見ているのは気持ちがいい。