かは風の涼しくもあるか うち寄する波とともにや秋の立つらむ

                      紀貫之

 

 

夏の昼間は長いとはいえ、さすがに立秋を過ぎれば7時前には日は落ちてしまう。
まだ昼の熱気の残るアパートの階段に腰を下ろせば、次第に光を失って青から藍へと色を変えてゆく南の空に、上弦に少し足りない月が、みるみる光を増して明るくなっていく。

それにしても、今日は暑かった!
今日、千葉の最高気温は37.7℃だったそうな。
クーラーなければ死にますな。
夕方になっても、風は生ぬるいままだ。

というわけで、せめて引用だけでも今日は涼しげな風の歌にしてみました。
古今集、紀貫之。

《川を渡って吹く風のなんと涼しいことじゃろう!
きっとその風に波立つ波とともに、秋は立つのだろう》

というような意味なんでしょうが、この歌

かは風の 涼しくもあるか

と二句切れの歌ですが、切ったあと、思わず(!)を入れたくなるようなそんな思いが伝わって来ますな。
暑かったんでしょうな、貫之氏も。

勝田氏、今日の犀川べりの川風は如何だったでしょうか?

 

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あぢいよぉ~。
今日から愛ちゃんはまたお勉強だそうです。