、今年の俳句甲子園はなかなか面白かったようです。
わが県の錦ヶ丘高校は残念ながら早々に負けたらしいですが、準決勝では、エリート校の開成と女子高の家政学院の対戦となり、最後の大将戦で、開成は

聖堂は鋭利に立ちて旱星

家政は

利口な睾丸揺さぶれど桜桃忌

 

で審査員の俳人たちもおおいに驚いて、結果は家政の勝ちでした。
「利口な睾丸」が進学校を揶揄していたかどうかは知りませんが、もし、男子校が女子の身体を揶揄したものだったらアウトでしょう。

という訳で、今どきの高校生は凄いです!

ところで、私は土曜に謡の発表会です。
緊張してワシの髪の毛は風前のともしびですわ。

ではまたお元気で。
腰痛には酢が良いでしょう。

 

神主も来て威銃の試し打ち         狼騎

 

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おたよりありがとうございます。

謡の発表会、頑張ってくださいませ。
実は、日本の文化というものを下支えしてきたものの一つは、《旦那芸》と呼ばれるものであろうと、私は睨んでいます。
功成り名を遂げたいっぱしの大人(旦那)が、自分の専門外のところで、初心の者としてその道の達人に叱られながら、冷や汗をかき、あるかなきかの髪をますます薄くしながら、己が力の足らざるを意識する・・・・。
ともすれば経済活動の評価だけにかたむきがちな社会の中にあって、そのような行為が、経済活動以外の領域への敬意を社会にはぐくんできたのではないか、などと思っているのです。

まあ、安倍もトランプもドゥテルテも旦那芸はやらんでしょう。

 

それにしても、まあ、なんたる俳句でありましょうや!
睾丸は「こうがん」と読むよりは「キンタマ」と読むべきなのでしょうか。
いずれにしても「利口な睾丸」はシュールを超えて、シュール・シュールですな!

睾丸を句に詠む少女松ぼくり

エイリアンこの小春日の聖堂に

冬銀河火星人に睾丸ありやなしや

 

すてぱん