I hear babies cry,
I watch them grow,
They’ll learn much more,
Than I’ll ever know.
And I think to myself,
What a wonderful world!

Yes, I think to myself,
What a wonderful world!

 

私の耳に赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる
私はあの子たちが大きくなるのをちゃんと見ていよう

あの子たちはこれからたくさんのことを学ぶだろう
それは、私が知るだろうことより、ずっとずっと多くのことだ

そして、わたしはひそかに思うんだ
世界はなんてすばらしいんだろう、と

そう、だから、わたしは心の中で思うんだ
世界はなんてすばらしいんだろう

 

 

― Louis Armstrong – What a wonderful world ―

 

 

俊ちゃんから、こんな写真を添えたメールが届いた。

 

三男のうたう君(小一)の絵が市のコンクールで《特選》に選ばれたんだそうだ。

いい絵ですねえ。
二匹のカタツムリの構図、色づかい、アジサイの花や葉っぱの描き方も、ほんとにすばらしい!

この絵の素晴らしさというのは、技術的なそれよりも何よりも、上手く描こうということより、自分が描きたいものを、自分の書きたい色で描いてしまえる心の自由さの中にあるのであって、、これは、ひょっとすれば、十歳以下の子どもたちの特権みたいなものなのかもしれないけれど、何ものにもおもねらない自由な発想と、それを表現する心をずっと持ち続けられたらすてきだなあ、と絵を見ながら思ったことでした。

ずいぶん小さかった頃にしか会っていなかったうたう君が、先月亡くなられた俊ちゃんの父上の葬儀の席で、もう小学校一年生だと聞いて、ずいぶん驚いたけれど、こんなすてきな絵を描けるようになってたなんて、ほんとに子どもってすごいなあ。

そして、ルイ・アームストロングの歌じゃないけど、きっと彼もまた、僕よりもずっとずっと多くのすてきなことを学んでいくんだよな。

「それって、なんてすてきなことなんだ!」

今の日本にほとんど絶望しかけている私だけれど、子どもを見てると、やっぱりそう言いたくなる。