白日依山尽        白日山に依りて尽き
黄河入海流       黄河海に入りて流る
欲窮千里目       千里の目を窮めんと欲して
更上一層楼       更に上る一層の楼

 

今夕陽は山によりそうようにおちていき
残照を映す黄河は海に入るまで流れつづける
その果てしれぬ千里先まで見きわめようと
私は更に一階この楼を上るのだ

 

― 王之渙 「鸛鵲楼(かんじゃくろう)に登る」 ―

 

たとえ、もう一層、楼を上ろうとも、千里の目を得ることはできないだろう。

けれども、本当に世界の果てまで見きわめることができる目を持つ事を志す者は、楼を更に一層上るだろう。

昨日の夜、唐詩選の、この詩に立ち止まって、そんなことを思った。

年の始め、この詩に立ち止まれた事を大事にしたいと思った。