仕合せはなべて君より来る日々に花ひらきゆく花韮の道

 

 

                       近藤とし子

 

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あたたかい。
当地の桜、満開の木もあれば、枝先に一二輪の花をつけただけのもある。

そんな日のあたる散歩道の足もとに目をやれば、真っ白なニラの花が光を集めて群れ咲いている。

引用の歌は、新婚の頃の歌なのだろうか。
すべての「仕合せ」が一人の者から来るその幸せを歌っている。
そんな「仕合せ」には、はなやかな桜の花よりも、つつましやかだけれど明るくいつまでも咲きつづけるニラの花が似合っている。

よき新年度がはじまりますように。

 

追伸: 明日は金沢です。