今宵は、能楽とは百八十度異なる唐組紅テントの「動物園が消える日」という、金沢市にかつてあったある動物園の顛末をモチーフにした芝居を観て来ました。
まあ、マシンガンのようなセリフの連射と幻想的かつ荒唐無稽な物語のプロットには度肝を抜かれましたわ。
天井から水が落ちてきたり、役者の唾が飛んできたり、ぎゅうぎゅう詰めのテント内の熱気で、終わったときはさすがのオレもふらふらでした。
こんな凄いものは滅多に見られるものではありません!
確かに能楽もかつては野外劇で、話も夢のようで、しかも一切アドリブはなし、といった共通点はありますが、紅テントは上演が終わればすぐに解体されて、次の日は何もなかったようにただ芝生があるだけというのが、何とも素敵です。
今月は月末に姜尚中と内田樹の対談と講演会がある「金沢現代会議」。
来月は石川県立音楽堂に初めて来るミッシャ・マイスキーのバッハを勝田氏と聴きに行く予定です。
忙しい冬到来です。
着ぶくれて他人めく影連れ歩く
狼騎
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おたよりありがとうございます。
そうか。
テントは、一夜限りの夢のように消えてしまうのですね。
なにやら、眩暈(めまい)の中にいるような・・・。
狼騎氏の句も、劇中人物の独白めいております。
内田樹もマイスキのバッハも愉しみですね。
うらやましい。
紅テントくさめせる間に消え失せし
木枯らしや昨日はありし紅テント
すてぱん