佐々木譲『砂の街路図』

 

表紙の裏に、開きで街路図がある。

「運河町」とある。
北海道の石狩川沿いの郡府という都市(らしき)にある町。

主人公は父親にまつわる謎を解く手掛かりを求めてその町を訪ねた。
町の街路図を持って探索する。
我々読者も逐一表紙裏の地図を見て確認することになる。
それが思いの他楽しくなってくる。

町にはロシア人街があり、ロシア人が営むロシア料理店がある。
主人公は無論そこで食事をするのだが、勿論そこには若いロシア人の娘さんがいてお給仕してくれる。
当然浮いた話にはならない。
謎解きがテーマなのだから。

石造りの倉庫を改良し、家具やボートを手造りする人や、法科大学のキャンパス、運河沿いの道、等々ストーリーとは別個にその町に魅了させられた。
行ってみたいなぁと思い、「北海道 郡府」を検索すると…

題名に「砂の」と付いていた意味が解ったような気がした。

 

ちなみに表紙の主人公、邑井っぽい。

 

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おたよりありがとうございます。

ここ三日、西日本は、見たこともないようなとんでもない雨でしたが、そちらは、雨、どんなものでしたか?
テレビの警戒区域に《石川》が入っていたので心配でした。

一方、こちら、雨は降らず(地震はありましたが)ひたすら暑い!

高校生の期末試験ももうすぐ終わりです。

 

それにしても、この表紙のうしろ姿、いわれてみれば、たしかに邑井っぽいですな。
思わず、ふふふと笑ってしまいました。

そうやって笑えるのも、彼の手術が無事に終わったからですね。
本当によかった。

 

すてぱん