王説(よろこ)びて曰く、 詩に 他人.
君子の心両般あり。 一般は己を処する.
難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ .
村雨(むらさめ)の 露.
嘆けとて 月やは物を 思はする .
夜もすがら 物思ふころは 明けやらで.
ながらへば またこのごろや しのばれ.
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る &.
思ひわび さても命は あるものを .
ほととぎす 鳴きつる方(かた)を な.